業務量を減らさずに残業をなくすには

残業が多くなると、体力や精神的な部分での負担が大きくなり、業務効率が低下します。特にサービス残業が常態化すると、離職率が上がったり、職場の雰囲気も悪くなります。きっちりと休んでこそ効率的な仕事ができるといえるでしょう。
残業をなくすための工夫には様々なものがありますが、それは決められた時間の範囲で、社員全体で処理をする仕事量を最大限に増やすことです。
まず、社員一人ひとりの出勤時間を考慮します。
日々の業務の中には、職場のメンバー全員が揃っていないとできない仕事は殆どなく、出勤している人がまだ来ていない人の仕事の準備を行い、最後までいる人が先に帰った人の後片付けをするイメージで仕事を行います。
お互いに自分の仕事を依頼し合う形になりますので、任せる人の仕事のやり方を熟知している必要があります。
企業には、どうしても自分の仕事を抱え込む文化がありますので、実現できている会社は少ないのが実情です。
次に、個人がそれぞれで行っている業務の中には、他の社員の分も含めて統合できる内容が意外と多くあります。伝票の作成などの手続きや、業務判断があまり必要でないものについては、とにかくまとめて処理をするのがポイントです。
営業職については、会社全体の利益が向上している場合は、業務進行の妨げになる顧客については取引を縮小していくのも無駄な時間をかけないようにする工夫と言えます。しかし会社に対する一種の背信行為でもありますので、どうしても必要なときにだけにしないといけません。